2014年6月7日土曜日

6月8日 こんなこと学びました



「テキスト〜アイヌの知恵 中本むつ子のウパシクマ」22ページを基礎に書きました。
1 単語のお話
kokkasapa
 コッカとサパが結びついた言葉です。  コッカだけでも膝という意味ですが、そこに頭という意味の サパがついて膝の頭=膝頭、膝株という意味になります。ムツ子さんは小さい頃からリウマチによる関節痛に悩まされ、特に膝は時々痛んだそうです。 晩年は手・指の痛みに悩まされていました。

sokoni
 ニワトコの木のことです。 ニワトコは大変強い臭気を放ち、そのにおいが魔除けとなり様々な病気に効果があるとされました。ニワトコを利用したのはアイヌ民族だけではありません。日本国中に伝えられている薬草です。
 ソコニという名前のもとは、そのにおいから 「糞を持っている木」と言われています。 si-kor-ni シ コロ 二が ソコンニとなり、ソコニとなったと思われています。

ちなみに
知里真志保氏の研究によると、アイヌ民族の植物の名前の付け方は
(1)植物全体を総称する名前はない
(2)利用する部分に注目して名前を付けた
(3)そのため、同じ植物でもいくつも名前があるものがある
ニワトコも ソコニ(木の部分に注目) チカッイペ(実の部分に注目)
etupsik~木の枝

kaye~折る(他動詞)

popte~◯◯を煮立たせる(他動詞)

popkere~ ◯◯をあたためる(他動詞)

ontaro~樽(日本語がアイヌ語になった)

omare~ ◯◯を△△に入れる(注意 目的語が2つある)

wa~「××をして次に◯◯をする」という場合に使う接続詞、

akusu~「××が原因で◯◯になった」という場合に使う接続詞

totek~元気になる(自動詞)

2 おまけ
ニワトコの活用法
◯枝を煎じて足湯、入浴剤として
 打ち身、骨折、関節炎、リウマチなどの鎮痛
◯木の部分を削り綿状のものを作り小石をくるんで水をにつ罨法し、打ち身に
◯木の部分で人形を作り子どもの衣服につけて魔除けとする(樺太地方)
◯ニワトリの止まり木にして病気予防。煎じたものを餌に混ぜて病気治療

3 動詞の話
 アイヌ語の動詞は、日本語や英語と違い、動作を表す言葉だけでなく「赤い」「甘い」などのように「形容詞」として分類されているものも動詞に分類されます。「赤い」は「赤くなる」と言う意味を含むと考えると理解しやすいでしょう。
 アイヌ語の品詞の中で、動詞が一番難しいと言われています。ここでは第一関門である「自動詞」「他動詞」の違いについて入門的に説明します。自動詞と、他動詞の区別はアイヌ語ではとても大切です。それは人称接辞の使い方が変わってくるからです。
 自動詞と他動詞は、目的語が付くか付かないかによって決まります。目的語がなくても文章として成立する動詞を自動詞。目的語がなくては意味が通じない文章になってしまうものを他動詞と言います。
 また、この他にも主語がいらない動詞を完全動詞、目的語を二つ以上必要とするものを複他動詞と言います。

ややこしいので例文で説明します。
(主語は通常動詞に付随する人称接辞によって表現されます)
自動詞
 主語+動詞  中川辞書では1項動詞と表記されています
 私は眠る   眠る(mokor)
 涙が落ちる  落ちる(hacir)
 あなたが笑う 笑う(mina)

他動詞
 主語+目的語+動詞  2項動詞
 私は水を飲む   飲む(ku)
 花子は魚を切る  切る(tuye)
 あなたは山を見る 見る(nukar)~inkarは目的がはっきりしなで見る(自動詞)
複他動詞
 主語+目的語+目的語  3項動詞
 私は プクサを 鍋に 入れる(omare)
 あなたは 薬を 手に つける(usi)
 太郎は 帽子を 頭に かぶせる(kamure)

完全動詞
 主語も、目的語もいらない動詞
 メアン(気候が)寒い 
 sirkunne 夜になる 当たりが暗くなる

5月25日、自然観察会の写真です
マムシ草 ラウラウ 強い毒性あり
秋に、根の部分の一部を食用にする 要注意

トリカブト スクル きわめて強い毒性あり
狩猟のための毒矢の鏃に塗る。要注意

オニゼンマイ ソロマ 役に立たない

バイケイソウ ホシキテイネ
弱い毒性、殺虫などに利用

イラクサ ハイ(祝梅) モセ(妹背牛) 繊維を取った。若芽は食用 不用意に触るとかゆくなる

ナイベツ川 川を流れる水はすべて湧き水 千歳市の主要な水道の水源
ナイ〜沢・支流・川  ベツ=プツがなまったもの〜口 千歳川に注ぐ川口
この川と千歳川が合流するところをさす地名であるが、川全体の名前になった(アイヌ語地名ではそういう例が多い)



エンレイソウ 弱い毒性あり

ヨブスマソウ 茎の部分を蕗と同じようにして食べる事が出来る

オオウバユリ トレップ
根の部分からデンプンを取り出して食用にする
デンプンをしぼった後の繊維を醗酵させ乾燥して保存食にする


ニリンソウ オハウキナ
オハウは汁物 キナは草 汁物に適した草という意味 乾燥し保存食とした

桂の老木 ランコ(オンネランコ)桂は丸木舟などの材料として大切な木であった。









第一発電所、石碑付近から見下ろした千歳川。この大渓谷を「本当に深い窪み」=シコツと呼んだのではないかという学者もいる。その他の説もあり定かではない。





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